施設の規模によっては、夜勤の介護士は1人で担当することもあります。もちろん、最初はベテラン介護士とのタッグとなることがほとんどですが、いずれは「そろそろ大丈夫ね」と見なされて1人の夜勤になっていきます。
この期間は施設によっても違いがありますが、日勤の仕事を覚えてすぐに1人で夜勤を任されるということはありません。4月に介護士となって働き始めた場合、4月いっぱいは日勤の仕事を覚え、5月から先輩とタッグを組んでの夜勤が始まり、6月からは1人で対応していくなど、細かな期間の違いはあれどもしっかりとした段階を踏むことが一般的です。1人で出来る夜勤はプレッシャーが高く感じるかもしれませんが、「常に忙しい」時間帯ではありません。緊急時やコールが重なるなどの忙しいタイミング以外は、1人で自由に過ごせる時間でもあります。
入居者のほとんどが寝ている時間ではあるものの、定期的な見回りとコール対応、そして緊急の事態において1人で対応しなければならないことは、新人のうちはとてもプレッシャーに感じるものです。慌てず、落ち着いた対応をするためには、「緊急時の対応」について事が起きる前に十分に確認とシミュレーションを重ねて、実際の事態に活かしていくほかありません。
どんなことが起こり得るのか、そんな時にはどうすればいいのか、不安があれば忙しくないタイミングを見計らって先輩に質問し、逆に忙しいタイミングには先輩の挙動をしっかりと学んでいきましょう。